2016年3月17日木曜日

「貴婦人の訪問」感想文

ちょっと昔の話ですが、昨年夏ごろシアタークリエで上演されたミュージカル「貴婦人の訪問」の感想文を書きたいと思います。

出演者

山口祐一郎 涼風真世 春野寿美礼 今井清隆 石川禅 今拓哉 中山昇 他


あらすじ

億万長者の未亡人となったクレア(涼風真世)が財政破綻寸前の故郷、ギュレン市に戻ってきた。人々は、かつての恋人アルフレッド(山口祐一郎)がクレアに財政援助を頼んでくれることを期待していた。
そして、クレアを迎える晩餐会。大々的な市への援助を約束したクレアだったが、多額の寄付金と引き換えにある条件を提示する。
それは―「アルフレッドの死」。クレアの目的は?
そして、家族や友人が、アルフレッドに対して下した決断とは― 

感想文

このミュージカルはウィーンで生まれた悲喜劇なのですが、日本版の演出は悲劇なんですよねー。
エリザとかに近いヨーロッパミュージカルに近い演出にしたかったんだと思いますが、私はもっとブラックユーモアを前面に押し出した演出にしてほしかったですね〜。

人間のどうしようもないドロドロな部分(拝金主義や集団心理など)を取り扱った題材なので、キャストがみんなロクでもない感じに仕上がってます。(笑)

街の人々に無理難題を突きつけたクレアは、まぁ以前に街の人々から非道な仕打ちを受けた過去があるので彼女だけがずっと可哀想というなんともムナクソわるーいミュージカルでした。

曲はすごくいい仕上がりで、クレアがメインの曲は素晴らしかったです。

涼風真世さんもこんなに歌うまいんですっけ!とビックリするほどハマってて、またスタイル良すぎて二重にビックリでした!

一方・・・・もう一人の主役、アルフレッド役の山口祐一郎さん。。。

この役は合ってなさすぎる!!!

アルフレッドはしょうもない男で、終始ビクビクする役なんですよ。
歌も朗々と歌い上げるような曲じゃないので、山口さんとあってないあってない。

念のためお断りしておくと、山口さんのことは好きです。
でも彼は朗々と歌い上げてこそ舞台で活きると思ってるのです。
いつもと違う山口さんが観れるって点ではいいのかもしれないですが、なんかセリフも棒読みっぽく聞こえるし非常にいまいち・・・・

私はアルフレッド役は石川禅さんが良かったと思います
石川さんならもっとリアリティある演技になっただろなーと。

で、今井清隆さんの市長役が山口さん。
うん、しっくりくる。

全体的な評判は良かったみたいで、速攻再演決まりましたね。
今年の11月に上演されるようです。

貴婦人の訪問公式サイト

涼風さんの歌声はまた聴きたいですが、同じキャスト陣なら今回はいっかーと思っています。


終わり。

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